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リノベーション町家ご紹介
2020年にとてもすてきに生まれ変わった町家をご紹介します。
3年前の見学会でご案内させていただいた大通寺門前のこちらの建物。
かつては町の時計店が営まれていた土蔵のある町家。
2年前までは手仕事の生活雑貨を扱う店舗兼デザイン事務所。
世代と人を越えて、趣ある佇まいが丁寧に住み継がれてきました。
そしてこの度、岩手県から移り住まれた米田さんご夫妻がそのバトンを受け継いで、
「カフェインひといき」として新たな舟出となります。
大通寺門前の情緒あふれる御堂前商店街の一角です。
男心がくすぐられるタミヤのプラモデルを扱う「オリオン模型」の北隣というと
長浜育ちにはすぐにわかる場所でしょう。
間口わずかに3間の入口を開けると、奥に向かって空間がつながっています。
いちばん手前は喫茶スペース。
無農薬の「和ハーブブレンドティー」のほか、コーヒーや朝宮茶でひといき入れましょう。
スペース内には店主が日本各地から厳選した器をはじめとした生活雑貨が並びます。
小上がりの先は食堂になっています。
小窓の向こうの台所に立つ店主とカウンター越しに会話を楽しめるつくり。
その隣には奥までつづく長―い通り土間。
陰影の先に明かりがあるこの雰囲気は長浜でもなかなかお目にかかれなくなりました。
奥の座敷は以前の雰囲気をそのままに受け継いでいますね。
縁側の奥には雰囲気の良い坪庭があり…
ここからは宿泊される方だけの特権。
坪庭の石を渡って土蔵の扉を開けると、
なんとそこが1室だけの宿泊棟になっているのです。
土蔵の雰囲気をそのままにしながら、
2階には快適におやすみできる畳ベット。
1階には美しい色のタイルと檜の木目が目を引く浴室があります。
建て詰まったまちなかですが、周囲の視線が絶妙に遮断された窓の光がすてきです。
決して大きくはない町家の中に、いくつもの小さな空間が
丁寧に丁寧に重ねられたとても居心地のよい世界が広がります。
リノベーションを手掛けたのはMAFIS_design.の佐野元昭氏
年月を経た空間をこよなく愛する彼らが大切に手掛けた町家が
長浜のまちなかに少しずつ増えてきています。
こちらがカフェインひといきのサイト。
旅先の知りたいことの丁寧な記載に店主ご夫妻の人柄が現れています。
宿泊プランも必見。
同町内で営まれる住茂登の湖魚料理に舌鼓を打つ
「琵琶湖の恵みを楽しむー地元オススメ料亭・夕食付きプランー朝は土鍋炊きご飯の定食」
は地元のわたしたちも唸るイチオシです。
<それでは。>